自立とは

涼しくなってきましたが体調など崩されていませんか?

先日は台風19号が発生し、この地域にも被害が及ぶことが予想され

対策を取っておりましたが幸いなことに、この地域への被害はほとんどありませんでしたね。

しかし全国的にはかなり甚大な被害があり、被災された方々へ心よりお見舞い申し上げます。

 

また連日の報道を見聞きするにつけ

地域でのコミュニケーションの大切さを痛感させられます。

 

声を掛け合い、助け合うことがなによりも肝心です。

災害時はなおの事、どんな時も誰だって一人では生きていけないよね。と当たり前ですがそんなことを強く思わされます。

 

今回は自立について少し考えていきたいと思います。

皆さんが考える「自立」とはいったい何でしょうか?

 

身体的自立

経済的自立

精神的自立

 

など自立にもいろいろな種類があるようです。

一般的な人の「自立」は、皆さんもなんとなく想像ができるかなと思います。

 

では「障がい者の自立」とは?

私なりに調べてみると

「人の手を借りながら、自分の意思で生きていくこと」

というような定義がされているようです。

 

自分だけで経済的にも身体的にも自立して生きていくことは難しいかもしれないけれど

家族やサービス、地域の中で適切な依存先をみつけみんなで支え合い生きてく

それを、「自分の意思で行っていく」それが障がい者に求められる自立です。

 

何が肝心かというと「自分の意思で」ということだと思うのです。

与えられた環境をただ生きるのではなく

自らが選んだ環境で生きていく。

後者の方がはるかに、生きがいや活力が生まれてくると思うからです。

 

そして、この考えがじゃんでの日々の活動にもつながっています。

 

「自分の要求をうまく出せる子に」

「人の手をうまく借りれる子に」

 

これを一番に考えてじゃんでは

 

まず

要求(~やりたい、~食べたい)を出せる環境を作り

要求の種類(指さし、クレーン、言葉、文字)を増やすこと

適切な拒否の方法をみにつけること

そして夢や楽しみを見つけてあげられるように手助けをできる限りしていきたいと思っています。

 

自分の意思で生きていくと言っても

それは簡単なことではきっとありません。

 

自分でしっかり考える訓練、それを伝える訓練

それは、付け焼刃で身に着くことではないので

じゃんでは、できるならば幼少期からご家族と一緒に身に付けていけたらいいなと思っています。

 

 

ここまで考えて

ふと自分のことに立ち返ってみると

やはり、たとえ障がいがなくても一人でなんて生きられないということに気づかされます。

障がい者に求められる「自立」も私たち求められる「自立」も本当は違いなどないのかもしれません。

 

いつでも誰でもが、自分の意思で生き、助け助けられる社会になるといいなと思います。

 

森川

 

 

 

2019年10月21日