あっという間に3月も終わり4月になりました。

 

小学校、中学校、高校の卒業を迎えた利用者さんもみえますね。

ご卒業おめでとうございます。

 

また、学校だけではなく

放デイの卒業を迎えた方もいらっしゃいます。

4月からは、社会人としての新しい生活が始まりますね。

じゃんの放デイを利用されていた方は、就労移行、就労継続といった未来を歩むことになっています。

 

その中でも、今年卒業された方で一つの事例をお話させていただきたいです。

 


小学校の時からじゃんの放デイに通われていたA君

A君は中学生の時からスマートフォンを持ちたいと思っていました。

家族のみんなが使っているスマホへのあこがれがあったようです。

 

でも、親御さんの気持ちとしては、不安もありますよね。

うまく使えるだろうか・・・ゲームばっかりするんじゃないだろうか・・・

なかなかスマホを持たせるということへ踏み切ることができませんでした。

 

そんななか、A君の高校入学を迎えるにあたり、自力通学をするということになりました。

そのためには連絡手段が必要だということになり、そこからスマホを持たせるということへ親御さんも前向きに検討をしていくことになったのです。

 

そこで、じゃんもA君のスマホ使用について一緒に考えて協力していくことになりました。

 

・じゃんの利用希望を本人がLINEで行う

・駅についた連絡を電話でする

・じゃんについたことを親御さんに電話でする

 

 

これらを本人と練習をしながら取り組んでいきました。

 

はじめは誤字や脱字があったり

A君のの利用希望と、親御さんの把握している予定とのずれもあり

A君との連絡と、さらに親御さんとも予定の確認をして予定のすり合わせを行っていました。

 

それをしていくなかで、親御さんもA君にスケージュールの伝え方を工夫されるようになり

だんだんと、予定のすり合わせが不要になっていきました。

 

A君本人だけで、じゃんとしっかりとやり取りをすることができるようになったのです。

 

こうした経験から、A君はスマホでのコミュニケーションに自信をつけていきました。

この成功体験から、当初懸念されていた遊ぶ道具で終わってしまうということはなくなり

A君のしっかりとしたコミュニケーションツールの一つとなりました。

 

また、このことは確実にA君の力となり

就労に向けての選択肢も増えることになりました。

 

 

これはあくまで、一つの成果の合った事例です。

必ずしも誰にでも当てはまるわけではりません。

 

でも、じゃんでは、こうした未来に向けて今本当に必要な力について

利用者さんとしっかりと向き合う中で見極めていきたいと思っています。

 

様々な機関やご家族みなさまと協力して、その力をしっかりと獲得していけるよう努めたいと思います。

 

4月になると、入学式や新学期が待っています。

環境の変化もあり、いろいろと大変の季節ではありますが、、

 

また新年度もじゃんをよろしくおねがいします☆

 

 

森川

 

 

 

2019年04月03日