伝わること

4月に入って寒い日が続いたこともあり

桜が咲くのがゆっくりになって

入学式に合わせて満開になりましたね。

お子様のご入学、ご進級おめでとうございます。

 

 

さて

先日のお話です。

 

利用者のB君

おひるごはんに食べたいものスタッフに注文してくれました。

伝え方は小声で「やそ」

 

お話が得意な子ではないのですが

スタッフに思いがしっかりと伝わり

「やきそばね、分かったよー」とB君に伝えました。

 

B君は飛び上がり喜んでくれました。

 

それは、B君の想いがしっかりと伝わった喜びでした。

 

 

想いを言葉や表情で伝えることが難しい子にとって

想いが伝わるということの喜びって本当に大きいんだなと実感したできごとでした。

 

 

実際にお昼ごはんの注文の場面以外では

見たい動画をスタッフに出してもらいたい場合に

頭文字だけで伝えてきたり、似たような言葉で伝えてきたりする子が多くいます。

 

はじめはスタッフも一回では何を要求しているのか分からないことが多いです。

でも、一緒に動画を見たり、好きなものを知っていく中で

 

言語として情報量の少ない言葉でも

何を伝えているのかをキャッチできるようになっていきます。

 

 

言葉で伝わる成功体験を積んでいくことで

どんどん言葉で伝えようとする思いが成長し

コミュニケーション手段の幅が広がっていくのです。

 

 

 

もちろん、なんでも想いを聞けばいいというものでもないので・・

そこが一番難しいところなのですが。

 

願いが必ずしも聞いてもらえるわけではないという経験もとても大切です。

 

叶えられないときにどう納得するのか

それも、じゃんでは一緒に経験をしていけるとよいなと思っています。

 

でも、そのためには

まずは思いを願いを伝えられるようになることを一番に考えていきます。

要求を聞いてもらえる成功体験から得た信頼関係が基礎となると考えているからです。

 

子ども達と一緒に、じゃんも成長していきたいと思っています☆

また今年度もよろしくお願いします。

 

 

森川

 

2019年04月09日